2018年7月18日水曜日

ヤゴを育ててみよう。-クロスジギンヤンマのヤゴに冷凍のあかむしをたべさせてみる。

7月10日、公園のそばの小さな池で採集したクロスジギンヤンマの小さいヤゴにエサをあたえてみました。

エサは水で戻した冷凍あかむしを使います、
あかむしを一匹づつピンセットでつまみ、ヤゴの顔に近づけて、目の前で生きているようにゆらします。するとヤゴはすぐに食いつきます。






#ヤゴのエサの与え方 #ヤゴ飼育

2018年5月23日水曜日

「プールのヤゴ救出」で見られるヤゴたち。

5月の終わりの学校プールでは、夏に向けて清掃作業で忙しくなります。その時にプール内で成長したヤゴ(トンボ幼虫)を採集し、学校で羽化させたり、より安定した水辺に移す「プールのヤゴ救出」を行う学校も増えてきました。
プールでよく見つかるヤゴはアカネ属(一般に「赤トンボ」と呼ばれるトンボの多くはこのグループに属します)で、アキアカネ・タイリクアカネ・ナツアカネが特に多く、コノシメトンボ・ノシメトンボもよく見られるトンボです。
アカネ属のヤゴはどの種類もよく似ています。
体の表面はすべすべしていて、複眼が大きく、ちょっと横向きについています。
お腹には棘(とげ)がついていて、その長さや数で種類を見分けますが、ヤゴの体長は二センチ程度なので、簡単に見分けるのは難しいですね。

アカネ属以外で比較的見られるトンボとしては、シオカラトンボやウスバキトンボなどがあります。ウスバキトンボのヤゴは、プールのヤゴ救出期間を過ぎて水泳の期間にはいってから見ることが多いヤゴです。
アカネ属のヤゴよりも一回り大きいヤゴです。
どうして水泳の時期(夏)でヤゴが見られるかというと、ウスバキトンボの産卵ピークが夏だからです。(アカネ属は秋が産卵のピークです。)、しかも、アカネ属がヤゴに孵化するのは春(田んぼに水が入る時期)だというのに、ウスバキトンボは産卵からすぐに孵化してヤゴになって、さらにヤゴの成長スピードがとても速く、プール期間が終わる頃には頃にはほとんど羽化してしまいます。

シオカラトンボのヤゴもアカネ属よりは少ないものの、比較的見られるヤゴです。

シオカラトンボのヤゴはアカネ属のヤゴやウスバキトンボのヤゴと違って、体の表面がザラザラした感じなので、すぐにわかります。
頭の形もやや横長の長方形で、複眼が小さく、手前に飛び出しているような不思議な形をしています。

さらに、プール内で段ボールなどのごみがうかんでいると、そこに産卵管を使って卵を産み付けるタイプのトンボのヤゴも見つかるようになります。このタイプで多く見られるトンボのヤゴはギンヤンマとイトトンボ類の幼虫です。

2018年5月9日水曜日

2018-05-03羽化したクロスジギンヤンマ♀

5/3早朝にクロスジギンヤンマの♀が羽化しました。前日までヤゴにその兆候が見られなかったので、玄関の壁に止まっているのを見て「あれっ?」という感じでした。


その日の夜に撮影したものです。
詳しい方は一見して「おや?」と思われると思います。この♀個体、通常のメスと比べると腹節の斑紋の青みが強いのです。
こちらは通常のメスです。腹節の斑紋に青みはほとんどありませんね。



「♂同色♀」と言いたいところですが、まだ複眼が青くならないので、現段階では「腹部斑紋が青い♀」としか言えません。

成熟したとき、複眼まで♂同様のコバルトブルーになっていれば、完全に「♂同色♀」と言えるのですが、この状態から複眼も青くなる個体とやや青みがかる程度で終わってしまう個体とがあるらしいです。

成熟させるために自宅飼育を続けようと思っていたのですが・・・誠に残念なことに、羽化後三日目に不慮の事故死を遂げてしまいました(+o+)

2017年10月31日火曜日

ギンヤンマ幼虫・クロスジギンヤンマ幼虫の頭部模式図に判別ポイントを図示しました。

左列がギンヤンマ、右列がクロスジギンヤンマです。
図1・2 は頭部背面図。ギンヤンマ幼虫:図1 の複眼幅は狭く、頭部最大幅を1とした場合、複眼横幅はその1/5未満(左右足し合わせて2/5未満)です。一方クロスジギンヤンマ幼虫:図2 の複眼はギンヤンマ幼虫よりも幅が広く、頭部最大幅を1とした場合、複眼横幅はその1/5以上~1/4未満(左右足し合わせて2/5以上~1/2未満)。
図1B・2B は、頭部(前額部)先端と複眼部外縁と通る直線pと両複眼最先端点を通る直線qを交差させて出来る角度の比較です。ギンヤンマ幼虫ではこの角度が32°~35°、クロスジギンヤンマ幼虫ではこの角度が30°以下になります。
したがって、ギンヤンマ幼虫の頭部(背面)形状は、上下に細長く、次第に狭く尖り気味の複眼で、前額部の突出した「三角形に近い」感じに見えます。
一方のクロスジギンヤンマ幼虫の頭部(背面)形状は、複眼がギンヤンマ幼虫よりもやや上下に短く幅が広く先端部でもあまり尖らないのが特徴で、前額部の突出もギンヤンマに較べて弱い感じです。




上写真2枚がギンヤンマ(亜終齢)、下写真2枚がクロスジギンヤンマ(亜終齢)です。