2016年7月12日火曜日

クロスジギンヤンマ初期の幼虫の色と斑紋パターン

採卵から孵化したクロスジギンヤンマ幼虫を飼育して一か月が過ぎました。大きさも1センチ近くになり、エサも採卵時に一緒に持ち帰った水草にいたプランクトンから「冷凍あかむし」を水で戻して与えています。

この頃になると、体色が緑色になる個体が多くなりました。容器には水草を多めに入れているので、緑色は「保護色」になります。同じ「緑色」でも、濃淡や斑紋にバリエーションが見られます。


緑色・斑紋型-よく見られるタイプです。



「淡緑色・淡斑紋型」-緑色度・斑紋が淡いタイプ。成長に従って上のタイプに変わることが多いです。




「鮮緑色・斑紋不鮮明型」-鮮やかな緑色の体色で斑紋が不鮮明なタイプ。成長過程での脱皮直後の体色に似ていますが、この個体は脱皮後数日が経過しています。



  ♯クロスジギンヤンマ幼虫

2016年7月5日火曜日

「ギンヤンマ属2種幼虫の複眼部による同定について」 ♯ ギンヤンマ・クロスジギンヤンマのヤゴ

つい最近、某県の昆虫談話会発行の昆虫専門誌に掲載された私の研究報告です。専門誌掲載されたものを其の儘掲載はできないので、事前に用意した分をアップします。尚、この報告文の内容は、千葉県在住のベテランのトンボ学会員の方にその重要性をご指摘いただいたうえ、御好意により、その先生の主宰する、トンボ研究者および愛好家での同好会の連絡誌に発表した内容が元になっています。