2016年5月24日火曜日

「怪しいギンヤンマ」5/12羽化しました。- 静岡県賀茂郡南伊豆町にて。

もしかしたら、スジボソギンヤンマ(ギンヤンマ・クロスジギンヤンマの種間雑種)かもしれない、と言っていた終齢ヤゴ


この5/12未明に羽化しました。


スジボソギンヤンマではありませんでした。しかし・・


翅胸部に細いながらも黒い筋が見えます。

典型的なギンヤンマ♂の同姿勢写真です。胸部の黒条はありません。



さらに重要なのは、♂尾部付属器の形状です。

典型的なギンヤンマ♂のものと較べると、明らかに形状が異なり、丁度スジボソギンヤンマ♂の下付属器と同じ形をしているのです。さらに、その両側の「尾毛」と呼ばれる附属器の先端が幅広く、尖りが明瞭なのも、典型的なギンヤンマと異なる特徴です。さらに↓写真の羽化成虫の腹部第4節~6節(とくに5・6節)は典型的なギンヤンマ(♂)ならば一本繋がりの斑紋になるのですが、この個体では前後に二つの滴状斑紋のような形状を呈しています。



つまり、ギンヤンマではあるものの、♂尾部下付属器など、スジボソギンヤンマ的な特徴も見られる個体、ということになります。

日本トンボ学会員の二橋亮氏によると、このような個体は割合よく見られるらしく、このことから、ギンヤンマとクロスジギンヤンマとの交雑がかなり行われている、と推測できるのだそうです。

2016年5月6日金曜日

クロスジギンヤンマが産卵した痕の残った水草の柄 - 2016.5.5 下田市「ふれあいの池」にて採卵

トンボには水草の組織の中に卵を産みつける種類がいます。



                クロスジギンヤンマの産卵痕 ↑矢印

産卵痕のある水草を採集した小さな池 ↓