2019年11月27日水曜日

2019-04-24~05-10 自宅で羽化させたクロスジギンヤンマ♀が♂型♀だった。 腹節斑紋の色の変化を中心に。

去る4/24未明にクロスジギンヤンマ♀が羽化しました。


詳しい方はお気づきかもしれませんが、腹部第3節が♀らしくなく、まるで♂のように細くくびれています。


しかし、横からみると産卵管もついていて、あきらかに♀であることがわかります。気になる斑紋の色はこの段階では「青味を帯びた灰色」というところでしょうか?


その後、すぐ(羽化の翌日)に灰色のトーンは無くなっていきました。それでもまだ斑紋には黄色味があり、「薄青」よりは「薄緑色」に近いです。しかも横二列に並んだ斑紋の間は茶色っぽくなっています。実際、この段階ではその後、徐々に黄色くなっていくケースが普通だそうです。

しかし、その5日後には


腹部(腹節)斑紋は黄色味も取れて青味が増してきました。二列の斑紋の間も5/2ほど茶色くなくなり、地色の黒さと斑紋の青さが鮮明になってきました。これは5/7の状態なので、羽化からすでに2週間経過しており、「青色型への途中段階」と言ってよいと思います。特に第6節の大きい斑紋に注目すると中心部から青が濃くなっていくのがわかりますね。



おそらく、クロスジギンヤンマ♂型♀(青色♀)の判定には2週間程度、最低でも10日以上は必要と思われます。



5/10、背面から撮影した写真です。複眼もやや青味が出てきました。腹部全体に膨らんだ印象ですが、第3節はくびれた状態が残っています。あくまで個人的な見解ですが、腰部のくびれた♀個体がすべて♂型となるかどうか?は言えないとしても、その逆、つまり♂型♀個体は腰部がくびれた個体が多い。は言えるのではないか?と思っています。
クロスジギンヤンマは♂♀ともに成熟すると翅は無色透明になります。この♀の翅は茶色く煙っているので、まだ成熟に達していないと思われます。

#クロスジギンヤンマ♂型♀