トンボ
1.Q 羽ばたく回数
A 飛び方によって違います。
まっすぐ飛ぶときはあまり羽ばたきません。くうちゅうを飛びながら止まってい
るとき(ホバリング、といいます)は、羽ばたく回数が多くなります。
2.Q 翅(はね)の枚数
A ほかの昆虫と同じ、4枚です。トンボは前の2枚と後ろの2枚をべつべつに動かすこ
とができます。りゆうは飛んでいるときにバランスをとるためです。急に向きをか
えたり、飛びながら止まっていたりするときに便利です。トンボには前のはねと
後ろのはねの形が同じタイプと違うタイプの2しゅるいあります。
3.Q 目の良さは?
A トンボの目は動くものを見る力がすぐれています。トンボは「こんちゅう」ですか
ら、人間の目とは違う形をしています。「まぶた」がないので「まばたき」はでき
ません。そのかわり小さな目がたくさん集まった「ふくがん」という目のかたちを
しています。なので、トンボの目の「見え方」は人間の目の「見え方」と違うので
「何倍か?」はわかりません。
4.Q 飛んでいる時間はどの位?
A トンボは太陽の光が当たっている時間しか飛びません。
雨の日は飛びません。また、曇りの日も飛ばない事が多いです。
秋になって気 温が下がると、アスファルトの地面にペたっと止まっている
トンボを見かけることがあります。トンボは太陽の光を受けて、体温を上げてから
でないと、活動が出来ないためです。
5.Q トンボは夜は寝ますか? どこで寝ますか?
A トンボは太陽の光がないと活動できないので、夜は寝ています。夏から秋にかけて
夕方、蚊(か)などの昆虫が飛び始めます。トンボはそれを食べるので、この時間
たいがトンボにとって「ばんごはん」の時間になります。夜になるとオニヤンマや
ヤンマの仲間は木にぶら下がって、中くらいの大きさのトンボや小さいトンボは
草の上で寝ます。
6Q ヤゴはトンボになってから水の外へ出るのですか?
A ヤゴのすがたのまま水の外へ出て、トンボになります。ヤゴからトンボになる脱皮
を羽化(うか)といいます。ヤゴがおおきくなって、小さくなった殻を脱ぐときは
水中で脱皮します。ヤゴはこんな脱皮(だっぴ)を12かいくらいして、最後は水の
外へ出て、ヤゴの殻を脱いでトンボになります。
7Q ヤゴは小さいのに、大きなトンボになれるのはどうしてですか?
A 大きなトンボでも、卵のときはせいぜい2みりくらいで、卵からかえったヤゴもその
くらいです。ヤゴは水の中で、だっぴをくりかえして、だんだん大きくなっていきます。
トンボになるすぐ前になると、大きなトンボはヤゴも大きく、小さいトンボはヤゴ
も小さいですね。
8Q どうしてトンボの子供のことをヤゴというのですか?
A よくわからないのですが、ほんとうは「ヤンマの子供」という意味だというはなし
もあります。ヤンマというのは、オニヤンマとかギンヤンマ、というトンボのなか
でも、からだのおおきなトンボですね。でも今では、赤トンボやシオカラトンボな
どの、中くらいのおおきさのトンボもちいさなトンボでも、子供は「ヤゴ」と呼び
ます。
9Q どうしてヤゴは脱皮しておおきくなるの?
A みなさんは、エビやカニを食べるとき、体の真ん中には骨(ほね)がなくて、体のそ
とがわにかたいカラがあるのがわかりますよね。昆虫(こんちゅう)やクモなども
同じような体のこうぞうになっています。こういう体のつくりをした生物を「無脊
椎動物(むせきついどうぶつ)」と呼び、体を包んでいるカラを「外骨格(がいこ
っかく)」と呼びます。にんげんやいぬやねこなどの哺乳動物(ほにゅうどうぶつ
やカラスやスズメ・にわとりなどの鳥やトカゲやかえるなどの爬虫類(はちゅうる
い)や両生類(りょうせいるい)などの体のなかにかたい骨がある生物は「脊椎動
物(せきついどうぶつ)」といい、
骨は「内骨格(ないこっかく)」と呼びます。私たちが成長すると、骨も伸びま
す。みなさんのしんちょうが高くなるのは骨がのびるからです。ところが「外骨格
-つまりカラです」はいちどできあがってしまうと伸びることができません。なの
で、こんちゅうなどのようちゅう(ヤゴもトンボのようちゅうなので、ここにふく
まれます)はからだが大きくなるたびに、カラを脱ぐひつようがあります。これを
脱皮(だっぴ)といいます。だっぴをするときにはもうからだのひょうめんに新し
いカラが用意されています。
10Q ピンチになったときのヤゴの逃げ方は?
A おしりの先から水をジェット噴射(ふんしゃ)させて逃げます。イトトンボなどの
体が細くて、おしりの先に「えら」がついているヤゴは、ジェット噴射が出来ない
ので、魚のような泳ぎ方をして逃げます。
ばんがいQ どうして、おたまじゃくしはかえるになるとき、しっぽがなくなるの?
A 9の質問の回答で、かえるもにんげんなどとおなじ「せきついどうぶつ」のな
かま、といいましたが、「おたまじゃくし」は、みなさんがおかあさんのお
なかのなかにいるときと同じじょうたいなんです。かえるになって、しっぽ
が無くなったときは、みなさんがお母さんから生まれたときです。みなさん
が卵のときは、実はお母さんの体の中です。にんげんや、いぬやねこ、うさ
ぎやねずみ、うしやうまなどの「哺乳動物(ほにゅうどうぶつ)-おかあさん
の母乳(ぼにゅう)を飲んで育つ動物」の卵は母親のからだのなかにあって
親と同じ姿で外に出ます。鳥などは、おたまじゃくしからかえるの姿(親と
同じ姿)になるまで、卵の中で育ちます。かえるは、みなさんがおかあさん
のなかにいるじょうたい、鳥は卵の中で育つじょうたいと同じじきを水中で
過ごすのです。しっぽは水中を泳ぐために便利ですが、かえるの姿になって
、水の外で生活するようになると、じゃまになるので、無くなるのです。
#トンボとヤゴ #カエルとオタマジャクシ
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